楽天市場の「母の日」商戦を分析

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楽天市場の「母の日」商戦は「花・観葉植物」が最も盛り上がりを見せる時期である。一部では、「カーネーション」の入荷不足により「あじさい」が用いられた等の報道もあったためそれらの観点も含め分析を行った。
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楽天市場における「花・観葉植物」の市場規模

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上記のグラフは2015年から2016年における楽天市場内の「花・観葉植物」の月次販売データを表したものである。両年とも3月から売上の上昇が始まり4月に頂点を付けている事が読み取れる。「母の日」商戦は楽天市場において「鉢花」が最も盛り上がりを見せる時期であるといえる。

楽天市場における「鉢花」の市場規模

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では、「花・観葉植物」の中で人気の商材は何なのか?上記のグラフを見ていただきたい。これは、「花・観葉植物」のカテゴリをさらに細分化し、品目ベースで商材を分析したものである。予想通り、「カーネーション」が最も人気がありその他では○○や○○が人気である。一部では、「カーネーション」の在庫不足により「あじさい」が選択されてたとの報道もあった。次章ではこの報道の真偽を今年の販売推計データから読み解きたい。

母の日商戦人気商品ランキング

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上記は5/15までに商品名に「母の日」と明記されていた商品をランキングにしたものであり、10商品中9商品が「鉢花」商品となっている。このランキングから2点特徴が読み取れる。1点目は「カーネーション」の根強い人気である。金額は開示できないが1位の店舗は2位の店舗の約2.1倍の売上が記録されており上位10商品中4商品が「カーネーション」となっている。また各店舗「カーネーション」の色を選べる仕様になっており、定番の「赤」以外にも「オレンジ」、「イエロー」、「パープル、「ピンク」など数種類から選択可能となっている。筆者も都内の生花店を何店舗か周ったが、「カーネーション」の色を選べる店舗は少なく魅力的な取組みだと感じた。2点目はプチスイーツなどのおまけを付けている商品が多いことである。一口サイズの「どら焼き」や「チーズケーキ」など店舗により様々だが魅力的なプチスイーツが無料で添えられている。4位に「長崎カステラ」がランクインしているが、女性向けギフトである事が考慮されているのだと感じた。
また一部報道で出ていた「あじさい」については上位10店舗で、1店舗だけ選択できる形態を取っていたが他の店舗ではそのような傾向は見られなかった。上位店舗では国内の農家と契約している店舗が多く、そのような影響を受けなかった可能性が高い。

ランキング上位10商品を扱うショップの日々売上推移

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上記は、ランキング上位10商品を扱っている店舗の日々売上を累計し推移を表したものである。最も売上げを記録しているのは5/12(金)で多くのショップが5/14(日)到着を目指した場合の締切日(商品の締め切りとしているショップもある)としているケースが多い。後ほど触れるが楽天市場の場合【早割】などと称したセールを行う店舗が多く、10〜15%程度値引きされているケースも多く、消費者にとっては早めの予約でメリットが大きい。(もちろん最終期にポイントセールなどを行うショップもある)

ランキング上位店舗の分析

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上記のグラフはランキング上位店舗の日々売上の推移を表したもので、最も注文数が増加したのは5/2〜5/4とみられる。4月下旬から広告投資が増え、ランキングが上昇することにより楽天市場内のトップページの特集コーナーや楽天市場内の特集ページに掲載される形となっている。特集ページなどに商品が掲載され注目が集まった事と祝日で注文者が増加したことにより上最も注文数が伸びたと考えられる。また消費者にとって気になるであろう商品価格は、母の日に近づくほど上昇するケースが数多く確認されている。母の日商戦がスタートする3月下旬では「早期割引」などの特典がついており5〜10%程度価格が抑えられている。

ランキング上位店舗の商品価格の推移

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ランキング上位店舗の広告分析

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総括

2017年の母の日商戦も例年通りカーネーションの人気が目立った。花の種類や色を消費者が自由に選択できる店が多く、また店舗によっては「プチギフト」を添えるなど工夫が目立った。多くは花の販売を生業としている店舗だが、ランキング上位には普段「菓子類」を販売している店舗もランクインしていた。多種多様な広告を駆使して露出を増やすことで特集ページなどにランクインしたり、得意のスイーツをおまけとして付ける事で人気ランキングに食い込んだと考えられる。
筆者もとあるショップで母親に花を贈ったが、産地直送商品であったためか、連年の商品よりも鮮度がよく日持ちをしたと聞いている。楽天ページのレビューを観察すると上位店舗ほどリピーターの声が多く顧客満足度が高い。母の日商戦のEC経由の購買はますます増えていきそうだ。

この分析に用いたデータについて

この記事は株式会社アドウェイズ(以下アドウェイズ)・ADWAYS TECHNOLOGY LIMITED(以下アドウェイズテクノロジー)が提供するECデータ推計サービス 「Nint(ニント)」に基づき作成されています。記事中の数値はすべて「Nint(ニント)」 が独自のビッグデータ技術を用いて算出した推計値となり、紙面の特性上詳細なデータは省略しております。より詳細なデータをご希望の方や執筆記事にご意見のある方は、こちらからお問い合わせ下さい。なお、上記に展開されているすべての知的財産権等はアドウェイズ・アドウェイズテクノロジーが保有しております。またこの記事の執筆にあたり参考とした各サイトのクリエイティブなどは該当する各団体が権利を保有しております。
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