楽天市場の「父の日」商戦を振り返る

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母の日商戦では、「花・観葉植物」が盛り上がりを見せる時期であったように楽天市場の「ハレの日商戦」では様々な商材が人気を博す。今回は父の日商戦を分析対象としたが、特に「ビール・地ビール」カテゴリにおいて特徴的な変化が見られた。

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楽天市場のビール・地ビールと日本酒・焼酎の市場規模

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上記は楽天市場のビール・地ビール市場と日本酒・焼酎の市場規模推移を表したものである。国産ビール・地ビール共に5月〜8月の夏季シーズンと、11月〜12月の年末シーズンにおいて販売額が最大化している事が分かる。特に地ビールは各年ともに6月に販売額のピークを迎えている。日本酒・焼酎市場はビール市場ほどでは無いものの6月は通常期の1.6倍程度の販売額になっている。

父の日商戦の人気商品ランキング

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上記は5月下旬から6月18日まで商品名に「父の日」という文言が付けられていた商品をシステム上で収集したものである。上位10商品の平均価格は約3944円となっており、アルコール類やそのつまみ類が多く購入されている。1位の商品は大手ビールメーカーのそれではなく、有名地ビールメーカーの商品である事も特徴的である。

楽天市場のビールメーカー別シェア率

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上記は楽天市場におけるビールメーカー別のシェアを表したものである。年間を通すと、地ビールE社は大手各社に抑えられ、シェア4.86%と第5位だが、父の日商戦の行われる5月〜6月の2ヶ月では、シェアが12.55%にまで上昇し大手各社を抑えて第2位を獲得している。シェア状況を見る限り、地ビールメーカーであっても工夫次第でチャンスを掴める事が証明されている。

地ビールE社の分析

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6/3と6/4に「楽天市場父の日特集」用ページにスマートフォン広告を出稿しており、この効果により6/4に売上が急上昇していると考えられる。また6/14と6/15には、「父の日、ビール(一部抜粋)」などの大量の検索ワードを広告として購入しており、この施策が売上に寄与していると思われる。これはイベントが近くなると「父の日」などのワードで検索してくるユーザーが多いことを見越しての対応であろう。また価格についても父の日の約2週間前まで「早割」が適応されており、1割ほどの割引が実施されている。

総括

今回は父の日商戦の分析を行った。人気商品の上位には、ビール、焼酎、日本酒やそのつまみとなる商材がランクインしていた。特に、1位にランクインした地ビールは、商品のターゲッティングやポジショニングが細部まで検討されている事で有名な企業の商品であり、今回の父の日商戦では「限定醸造」商品を投入しプレミアム感を演出していた。パッケージデザインも独特で洗練されており、贈り物としても映える商品となっている。シェア動向の分析からも大手メーカーを凌ぐ企業になっていることが分かっており、今後の商品開発動向にも注目される。

この分析に用いたデータについて

この記事は株式会社アドウェイズ(以下アドウェイズ)・ADWAYS TECHNOLOGY LIMITED(以下アドウェイズテクノロジー)が提供するECデータ推計サービス 「Nint(ニント)」に基づき作成されています。記事中の数値はすべて「Nint(ニント)」 が独自のビッグデータ技術を用いて算出した推計値となり、紙面の特性上詳細なデータは省略しております。より詳細なデータをご希望の方や執筆記事にご意見のある方は、こちらからお問い合わせ下さい。なお、上記に展開されているすべての知的財産権等はアドウェイズ・アドウェイズテクノロジーが保有しております。またこの記事の執筆にあたり参考とした各サイトのクリエイティブなどは該当する各団体が権利を保有しております。
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