楽天市場の2017年「敬老の日」商戦を振り返る

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「敬老の日」は戦後の混乱が続く1947年の兵庫県多可町で行われた「敬老会」が始まりと言われており、2003年に「老人の日」が「敬老の日」と改称され国民の祝日となった。総務省統計局が2017年9月に発表した人口推計によると65歳以上の高齢者は3500万人を突破しており年々増加している。今回は拡大を続けるシニア向け市場の一つである「敬老の日」の動向を楽天市場の販売推計データを用い分析を行った。

1.人気商品ランキング

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上記は「敬老の日」当日である9月17日までに商品名に「敬老の日」という文言が含まれているものをシステムから収集し売上上位20商品を並べたものである。(なお、商品・店舗が特定されにくいよう商品名の一部を加工しております)上位1〜10位までの商品の平均価格は5663円、また11位〜20位までの平均価格は4670円となっており、付与されているポイントは1〜10倍と店舗により様々だ。「花」や「スイーツ」などのもらってうれしい定番商品が多く上位にランクインする一方、特徴的なのは、商品ランキングの2位に入っている「シートマスク」だ。商品ページを詳しく見てみると、この商材は楽天市場の人気商材ランキングで常に上位にランクインしている商材で、様々な効能を持つ美容液成分によって肌を健康に保つことを目的としているもののようだ。花や食品などが多くランクインする中で、「いつまでも若々しくいてほしい」という送り手の気持ちが垣間見える特徴的な商品であると言えるだろう。

2.上位商品を販売する店舗の売り上げ推移

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上記のグラフはランキング上位の商品を販売するショップの売上を日別に表したものである。最も売上が上昇するのは、「敬老の日」の約2週間前で「楽天スーパーセール」が重なる9月3日〜5日である。また「敬老の日」商戦が解禁され、「お買い物マラソン×ポイントアップセール」が実施されている影響で8月上旬においても売上が上昇している。

3.商品の改名状況と商品の価格推移

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上記は、販売ランキング上位に入っている商材の改名状況と価格の推移を表したものである。商品Aと表した「ブリザードフラワー」は7月14日より早期割引が適用され、2952円で「敬老の日」商戦に投入された事が分かる。その後、8月22日に価格が3280円へ変更され、また早期割引が早期特典(ポイントの付与)へ変更されていることが見て取れる。
一方商品Bは7月14日〜9月22日の間においても大きな商品名の変更は行わず価格も変更させていないことが見て取れる。

4.A社の売上推移と広告投資の関係

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上記はA社の広告投資の状況と売上の関係を表したものである。「敬老の日プレゼント・ギフト特集|人気のお花、お菓子やランキング入りギフトなど、感謝を伝えるプレゼントが満載!」という名称での広告特集(トップ特集)が始まったのが8月6日である。その後、売上は徐々に増加し、(敬老の日が約2週間前に迫った)9月6日から始まった「【楽天市場】敬老の日プレゼント・ギフト特集2017|敬老の日に貰ったら嬉しいギフトBEST5」という広告特集に商品が掲載され、土曜日ということも相まって9月9日に売上が急増する形となっている。

総括

「敬老の日」商戦を分析していると、ランキング上位の商品には、「花」や「スイーツ」などが並んでおり、その人気商品の傾向に「母の日」商戦との類似度を感じた。
。今後も拡大が予測されるシニア向け市場をEC事業者は見過ごすことはできない。次回は「ハロウィン商戦」の分析を提供する予定だ。

この分析に用いたデータについて

この記事は株式会社アドウェイズ(以下アドウェイズ)・ADWAYS TECHNOLOGY LIMITED(以下アドウェイズテクノロジー)が提供するECデータ推計サービス 「Nint(ニント)」に基づき作成されています。記事中の数値はすべて「Nint(ニント)」 が独自のビッグデータ技術を用いて算出した推計値となり、紙面の特性上詳細なデータは省略しております。より詳細なデータをご希望の方や執筆記事にご意見のある方は、こちらからお問い合わせ下さい。なお、上記に展開されているすべての知的財産権等はアドウェイズ・アドウェイズテクノロジーが保有しております。また転載・引用されたことにより、利用者または第三者に損害その他のトラブルが生じた場合、当社は一切その責任を負いません。

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