2018年「独身の日」流通総額3.6兆円の実態に迫る!

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1日で楽天の年間流通総額を超えたと日本のメディアでも多く取り上げられた今年の独身の日。アリババ発表の総流通額は約3.6兆円(※1)であったが、その巨大な流通の内訳はどうなっていたのか、中国越境ECデータサービス「Nint for China」のデータを利用して読み解いていく。なお、ECDataLabでは、2016年2017年の独身の日についても過去にそれぞれレポートしているので、比較してご覧いただければ幸いである。

本記事は株式会社Nintの提供する中国越境ECデータサービス「Nint for China」の発行する有料レポートの一部を記事にしたものである。より詳細なデータをご希望の方はこちらから。

独身の日、天猫国際の流通額は昨年比151%!

アリババが発表した独身の日の流通規模は、3.6兆円(2135億元)と昨対比126%となった。この流通規模には、アリババが提供する中国ECモールである天猫・タオバオに加え、今年からイベントに初参加した東南アジアのECモール「LAZADA」等、アリババグループの様々なサービスにおける流通が含まれているが、その中でも、海外商品のみを扱う越境ECチャネルである「天猫国際」の流通額は昨対比151%と大きく増加している。

天猫では「美容関連」のカテゴリ(※2)が躍進!

次に、カテゴリ別のデータを見てみよう。売上規模でランキングすると、昨年と比較して「美容関連」が3位に上がっており、それ以外のカテゴリは昨年同位となった。02_人気商品カテゴリ 3

天猫国際、国・地域別の流通規模では日本が1位!

海外商品専門の越境ECチャネル「天猫国際」において、国・地域別のランキングで日本が1位という結果。2016年から3年連続で日本が1位となっており、中国ユーザーからの日本商品への支持が高いことがわかる。貿易戦争で中国との関係が危ぶまれるアメリカの商品も2位と健闘しており、越境ECにおいては、貿易戦争の影響は特にうかがえないようだ。
03_流通規模ランキング

天猫ショップランキング「ユニクロ」が3年連続TOP10入り!

天猫に出店をしているショップのランキングでは、家電・デジタル製品の人気ブランドショップが並ぶ中、2016年から3年連続で「ユニクロ」がランクイン。一方、天猫国際ではガラリと顔ぶれが変わり、サプリメント、化粧品、マタニティのブランドショップが並ぶ。日本勢では、昨年もTOP10入りしていた「ムーニー」「マツキヨ」に加え、「ドクターシーラボ」が7位にランクイン。
04_人気ショップランキング

日本商品はオムツ、化粧品、美顔器が人気!

最後に、天猫国際で人気の日本商品を見ておこう。中国ユーザーから品質に定評がある日本製のオムツ、化粧品に加え、高額な美顔器が上位にランクインしている。14位にランクインした「Dr.Arrivo The Zeus」は、日本円で13万円超の高額商品となっており、中国女性ユーザーの美意識の高まりがうかがえる。
05_日本商品人気ランキング

総括:日本の美容関連商品に大きな商機!

2018年の独身の日(シングルデー)の動向を見てきたが、約3.6兆円と巨額な流通の中で、美容関連のカテゴリ規模が大きく伸びており、日本商品も美容関連商品の人気が高いこと、かつ、10万円を超える高額な美容商品が人気上位になるような中国女性の美意識の高まりを踏まえると、中国ECでは日本の美容関連商品に大きな商機があると言えそうだ。

(※1)1元17円で計算
(※2)商品カテゴリは、アリババのカテゴリを元にNintが独自に分類したもの。