中国ECの618商戦報告!天猫&京東のジャンル成長率と売上トレンドをご紹介!

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中国でアフターコロナの一大ECイベントとして618商戦が開催されましたが、多くのメーカーやショップはこのイベントを通して数ヶ月分の「コロナ損失」を一気に回収したいところです。

天猫、京東は、こうしたメーカー・ショップの期待に応えるように、これまでに無いほどの強力なプロモーションを行い、消費者の購買意欲を刺激していました。

ここではNintの中国ECデータを元に整理した、天猫・京東の主要10ジャンルの成長率と売上トレンドを見ながら、中国国内の潜在的市場やライブコマース動向を見ていきたいと思います。

【データ抽出方法】
データ期間:2020年6月1日-18日および2019年6月1日-18日
対象モール:天猫、京東

【目次】
▼京東:「スポーツ・アウトドア」が92.1%の伸び
▼天猫:「インテリア」が65.4%の伸び
▼タオバオライブコマースの618商戦日次売上推移
▼タオバオライブコマースのライブ形式
▼まとめ
▼参考データ「ジャンル別ブランドTOP10」

 

京東:「スポーツ・アウトドア」が92.1%の伸び

今年の618商戦は京東にとって非常に意味のあるイベントでした。6月18日が京東の17回目の創立記念日であるだけでなく、ニューヨークでの上場に次いでこの日は香港での2度目の上場を実現しました。618商戦のメインモールとしての立場を強固にするため、京東はライブアプリ「快手」と連携して「200億元補償キャンペーン」などの一連のプロモーションを実施しました。

京東のジャンルごとの成長率を見ると、「スポーツ・アウトドア」が昨年より92.1%の伸びで最も成長率の高い業種となり、2位は「ファッション・靴・鞄」、3位は「インテリア」でした。

 

天猫:「インテリア」が65.4%の伸び

対する天猫は主要10ジャンルが全体的に安定した成長率を保っており、成長率が最も高かったのが「インテリア」ジャンルで65.4%の伸びとなっていました。

今年の天猫が昨年と大きく変わった点は、3Dのバーチャルを体感しながら商品閲覧できるようになったことです。これによりオンラインでは魅力が伝わりにくかった家具やインテリアなどの商品も、PCやスマホの画面でリアルに現場を再現することが可能になり、今回のジャンル成長率にも大きな後押しとなったことがわかります。

 

タオバオライブコマースの618商戦日次売上推移

この他にも、アリババと京東などのECモールではここ数年ライブコマースが急速な成長を遂げています。アリババを例にすると、618商戦期間中に実に300人ものTVタレントがライブコマースに登場し、600以上の企業で高管理職が自らライブコマースを実演、配信するなどして、露出の高いイベントをチャンスに売上増加を実現していました。

それでは618商戦のアリババライブコマースの具体的な日次売上推移を見てみましょう。下の折れ線グラフから、ライブコマースの影響力がどれほど大きいかお判りいただけるかと思います。

618商戦が独身の日(11月11日のシングルデー)と大きく異なる点は、618商戦はイベント期間が約20日間と非常に長く続くことです。そのためライブ実施の際にはいかに消費者を飽きさせずにテンポよく商品を紹介し続けるか、リソースをどのように割り当てるか等を念入りに対策する必要があります。上記のグラフでは、6月17日、18日のライブコマース取引額がピークとなっており、6月1日から16日までのものより大きく飛び抜けています。中でも6月17日が最も取引額が高いことから、こうした日時に購入転換率を最大化できるリソース配分の施策が考えられます。

 

タオバオライブコマースのライブ形式

ライブ形式をタイプ別に見ると、「ショップ自社ライブ」兼「インフルエンサー自ショップライブ」でのライブ配信タイプが合計で75%となっており、ショップがただ単に商品を生産してインフルエンサーに引き渡すだけでの存在ではなくなっていることがわかります。これは自社ライブの配信でブランドとファンを育て、またインフルエンサーの集客力によりブランド認知度を広範囲に広める中長期的な草の根戦略と言えます。こうした戦略でファンの増加とリピート率を高めることができ、また高騰するTOPインフルエンサー起用費を抑えて利益率を大幅に引き上げ、さらに質の良い商品を製造することが可能になります。

 

まとめ

今年の618商戦は、モール、メーカー、ショップそれぞれが例年とは大変異なる意気込みで開催されました。各モールのジャンル毎の成長率も全体的にも非常に大きな伸びを見せる結果となりました。

618商戦をきっかけに中国ECが再び安定成長を続けるか、また618商戦で大きな存在感を見せたライブコマースがこれからどのように伸びるか、越境ECや中国ECへの参入を検討されるメーカーや企業であればぜひこうしたデータを活用し、ビジネス拡大にご利用ください。

 

参考データ「ジャンル別ブランドTOP10」

【データ抽出方法】
対象モール:天猫、京東
TOP10定義:該当ブランドの業種内での売上順










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