ECモールのチョコレート市場規模は、昨年比108%で堅調に拡大!



Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2022年12月時点)より、2022年9月~11月のチョコレートジャンルは値上げによる商品単価上昇と、高まる健康需要・プチ贅沢な高価格帯商品への需要増加の追い風を受けて拡大トレンドが継続しています。


当該時期の市場規模は2021年9~11月と比較して108%成長となり、市場が堅調に拡大となっています。
今後の売上規模について、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3大ECモールにおいて当該ジャンルは、横ばいとの結果となりました。




また、同時期の平均単価は1,766円と前年同期比で117%なっています。
単価上昇要因は、2022年は原料であるカカオ豆・砂糖の価格高騰と、円安による原油高の影響によるメーカー各社の値上げが起きており製品一つあたりのベースの単価が上昇した点、低単価商品自体の売上苦戦があった点と考えられます。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、上昇との結果となりました。この上昇は、値上げが起きている23年5月くらいまで続くとみられます。


市場としてはオフライン同様「健康志向」「徳用(大容量)」の商品が売れる一方で、オフラインでは見られない「高級チョコレート」の販売も好調に推移しております。
Amazonにおける当該ジャンル内の主力カテゴリー「板チョコ・チョコバー」においてはメーカーA社が1位を独走しておりますが、2位のB社が新商品の発売により、差を縮めてきております。

楽天市場における当該ジャンル内のにおいては1位のメーカーA社と2位のメーカーB社が月次単位で順位の入れ替わりを起こしていましたが、3位・4位メーカーが好調に推移してきており、2位のメーカーB社を巻き込んで混戦状態が起きております。

Yahoo!ショッピングにおける当該ジャンル内においては1位のメーカーA社が独走状態が続いております。該当ジャンルの苦手な時期である「夏季」に如何に仕掛けるかが1位メーカーA社との差を縮めるポイントとなりそうです。

チョコレートジャンルはオフライン市場同様に、季節による売上の「波」が存在します。
今後チョコレートジャンルにおける最需要期がくる中で、市場のトレンドをつかみ、如何に消費者ニーズに合った商品・価格展開ができるかが、今後のEC市場で売上を上げていくポイントとなりそうです。


作成者
山本 真大(Yamamoto Masahiro, ERP Div.マーケティングUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


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